『かがみの孤城』辻村深月・感想

読書ろぐ。

辻村深月先生の『かがみの孤城』の感想です。ネタバレあり。

あらすじ

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。引用元:公式サイト

感想

主人公のこころの心理描写がリアルで、いろいろぐっときました。

不登校な自分に対する、主にお母さんへの罪悪感。家にいる間ずっと息を潜めている感じ。不思議なお城で、男子とゲームで遊ぶときも、ちゃんと女子の目を気にしていたりするところ。

いじめっ子たちの微妙な立ち回りもリアルだし。こころからしたら理不尽しかないよなあ。先生の対応もそう。

他の不登校の仲間たちのそれぞれの事情や描写なども、リアルと言うかシビアというか。

小学校は卒業しているし、子供すぎないんだけど、それでも絶妙に子供なんですよねえ、中学1年生。大人びているところもあるけれど、癇癪も起こす。

「…だから、たとえ、僕やマサムネが忘れても、マサムネは嘘つきじゃない。ゲームを作ってる友達が、マサムネにはいるよ。」引用元:『かがみの狐城』

マサムネ関連がね、印象に残ってますね。学校へ行こうという提案も彼からだし。それに他の子供達がちゃんと応えようとするにもいい。

最初は鬱陶しがられていたウレシノの純粋さも最後はちゃんと長所に見えてくる。

子供たちの時代がずれていることは、割と早めに気づけましたが、オオカミ様のしかけはわからなかった。ずっと私の頭の中には、赤ずきんでも七匹の小ヤギでもなく、三匹の子豚が居座っていました。笑

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